複数の期間工が特定の作業だけ担う形で物を製造する
期間工として働くことになった場合、工場内で製造作業に携わることになります。大抵の工場は「ライン」と呼ばれる製造工程を持っていて、そのラインのどこかに配置されます。たとえば車の製造であれば期間工ひとりひとりが一から一台の車を組み立てていくわけではありません。車のドアの部分を取りつける作業員、あるいはフロントガラスだけを取りつける作業員という風に一人に対して特定の作業が割り当てられ、段階的に組み立て作業が行われ、ラインの最後で完成するというわけです。
作業内容は期間工の希望では決まりません。基本的に現場の管理者が割り当てていくことになります。ただ、最初に苦手な作業を伝えれば考慮してもらえるでしょう。
パーツの問題を見抜いて報告するのも重要な責務
期間工の仕事はパーツを組み立てていくだけではありません。不具合を発見したとき、上司に報告することも大事な仕事です。組み立てで使われるパーツは工場で独自に作っていることはあまりなく、だいたい別の工場に発注し、納入されたものを使います。しかし双方の認識に違いがあったり、あるいはパーツを製造している工場に問題があったりすると、納入されたパーツが規格に沿って作られていないことがまれにあったりするのです。
パーツの長さが数ミリだけ違うといった問題は検品時に簡単にわかるものではなく、期間工が実際に組み立てたときに感じる違和感で判明することも少なくありません。こうした報告が製品の質を保つことにつながるのです。
期間工として働く人たちには多様性があり、立場や年齢もさまざまです。仕事を通して多くの人に出会うことができます。